男性不妊検査について

現代医学でも決して簡単ではないという分野の1つが生命の誕生である「妊娠・出産」です。昨今では、どんどん医療技術が進んでいる時代であり、10年前だと子供を諦めなければいかなかったカップルや夫婦でも、現代医学では多くのことが解決できるようになっています。

しかし、それでもまだ多くの人が悩んでいるのは、やはり生命の誕生というものは人間が操作できるようなものではなく、とても尊いもので、神の領域の世界だからです。そんな難解である「不妊問題」で、今の世の中で悩みを抱えるカップル・夫婦は、あるデータでは6組に1組の確率で悩んでいるというらしいのです。

その原因はもちろん、男性にも女性にも起こりうることです。しかし妊娠する側が女性ということもあって、まず不妊検査を受けるのは女性が圧倒的に多く、そこで問題がなければ次の手順として男性が受けるという例が多いのです。おまけに検査することを恥ずかしがる男性も多く、不妊治療に積極的ではないということが、更に女性側の悩みとなっているケースも多いのです。

女性の検査は男性に比べて複雑です。

参考:女性不妊検査について

色々な箇所を念入りに調べるため、結論まで時間もかかります。男性より女性の方が嫌な思いもするでしょうし、時には痛みも伴います。ところが男性の場合は基本的にすぐ終わります。身体的な痛み等ありません。当日に自身の精液を病院やクリニックへ持ち込んだり、当日に採取したりして提出します。

そしてあとは結果を待つだけとなります。

しかし何故でしょうか。男性は女性の結果を待って、その後になってようやく重い腰を上げる人が多いのです。最近では男性不妊も増加しているので、早めに検査を受けることをオススメします。

主な原因

では検査結果で、正常ではないと認定されてしまう場合にはどのような状態があるのでしょうか。大きく分けて3つ存在します。

まず1つ目が「無精子症」です。

つまり精液の中に精子が存在していないのです。タレント・歌手として芸能界で活躍するダイヤモンドユカイさんもこのケースに該当しました。男性不妊の中でも最も重度と言える状態です。きちんと射精することができ、量も十分であったとしても、中に精子が存在しないのであれば受精するわけがありません。

「無精子症」であったとしても、見た目には通常の精液と何ら変わりありませんので、発見するためには検査が必要となります。

万が一「無精子症」と診断されたとしても、打つべき手はあります。精液には存在していなくても、精巣や精巣上体に精子が存在している可能性があるので、その場合は顕微授精という技術により、パートナーの妊娠が可能なのです。

それから2つ目が「乏精子症」です。

「無精子症」ではなくても、精子の数が圧倒的に少ないというものです。日本で出されている基準値と、世界で出されている数字には多少の差はありますが、それらの基準値を大きく下回ってしまうのであれば問題です。

最後に「精子無力症」です。

精子の数は十分に存在していても、受精にこぎつけることができないような弱い精子しかいないというパターンです。しかし「乏精子症」であっても、「精子無力症」であっても、人工授精や顕微授精などによる技術で受精・妊娠に結び付くことが可能です。

精子の質を改善する方法

男性の不妊の場合、先天性によるものと後天性によるものがあります。先天性の場合は生まれもってのことですが、後天性の場合は今までの人生の中で高熱などで苦しんできた時に「男性不妊」の原因を作ってしまったりするのです。先に申し上げたとおり、結果がたとえ悪くても手はあります。精子の数や動きというのは、男性の体調によっても大きく左右されます。

精子の数を増やしたり、正常な活動をする精子を増やしたりしたいのであれば、なるべくストレスのかからない生活を心掛けましょう。食生活の見直しも必要です。バランスのよい食事を心掛けて、精子の活動に効果がある栄養素を意識して摂取すると良いです。精子の状態を良くすると言われている漢方薬もありますので、それらを試してみてもいいかもしれません。

それからタバコやお酒もあまり良くないと言われています。お酒はまだ適量であれば影響はないかもしれません。しかしタバコは良くありません。精子の活動に関わらず、吸っていて身体に良いということは1つもありません。それから数日(3~4日くらい)のペースで射精するようにしましょう。精巣の中で長い時間滞在している精子よりも、元気で活発な精子たちを多くするというイメージです。このように診断結果が例え悪くても日常生活で改善の方向へ向かわせるいくつもの方法があります。

例え、人工授精や顕微授精をすることになったとしても、正常な精子が多いほうが受精の確率も段違いに向上しますので、男性も積極的に不妊治療に努めるべきだと考えます。そうした努力を行っている姿を見れば、パートナーも勇気づけられ、結果的に精神的なケアにも繋がったりするのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加