OAT症候群になっても子供は作れる!

結婚しても子供を二人の意思で作らない人もたくさんいますが。しかし欲しくて欲しくて仕方がないのになかなかできない人もいます。いつからか、子供ができないのをどちらかのせいにし始め、そこから関係が崩れていき破局を迎える・・・今ではこんな話はないだろう、なんて思う人もいるかもしれませんが、意外と今でもこのような離婚のパターンはあるようです。

「医師に相談すればいいのに」と思うかもしれませんが、悩んでいるうちに出産適齢期を過ぎてしまい、子供がいないまま年を重ねてしまった・・という夫婦も数多く存在します。

不妊はどちらかに原因がある可能性があります。そしてそれは調べればわかることであり、わかれば対応できることなのです。そのことを念頭に置き、問題とまっすぐ向き合っていきましょう。

不妊の半分は男性が原因

今世の中では妊活をしているカップルがたくさんいます。しかし「不妊の原因の半分は男性側にある」という事実はあまり周知されていません。男性の生殖器は非常に複雑なメカニズムから構成されています。陰茎、陰嚢、睾丸、さまざまな器官が細かく役割分担を行い、絶妙に連携することで精子の製造、運搬、放出がなされているのです。そしてその構造が複雑であればこそ、どこかでなにかのバランスが崩れてしまうと、全体に影響を及ぼしてしまう可能性があります。

男性の場合、不妊になるのはストレスなどが大きく作用している場合が多いようです。仕事の上でのストレスや、バランスの悪い食事などが体に悪影響を及ぼし、精子を製造する機能に弊害をもたらしている場合があります。OAT症候群という言葉を聞いたことがありますか?男性の不妊症を指す言葉です。生殖器のバランスが崩れた結果、乏精子症、精子無力症、奇形精子症などの症状を発症することがあります。

乏精子症とは

精液の中の精子の数が少ない状態のことを言います。実は、日本人男性の精液が平均的にどれくらいの値かは分かっていませんが、WHO世界保健機構の基準では精子濃度は2000万匹以上が正常とされています。そして自然妊娠の際にはその倍の4000万匹以上いることが理想とのことです。これが乏精子症の人では1000万匹以下だったりするのです。症状によって軽度中度重度と段階はあるようです。

精子無力症とは

精子の運動量が少ない状態をいいます。医師は精子の運動量が50%を下回った時点で、精子無力症の可能性を疑いだします。精子は、鞭毛を動かすことで卵子を目指して進んでいきます。この鞭毛の動きの悪さや、まっすぐに進んでいく精子の数の少なさは、妊娠する確率をぐっと下げてしまいます。

奇形精子症とは

奇形精子の数が一定のパーセンテージ以上ある状態をいいます。精子は通常細長いオタマジャクシのような形をしていますが、奇形精子症は大きく分類すると、精子の頭部分の奇形と尾部の奇形とに分かれます。正常な形の精子が15%以上であれば自然な妊娠を期待することができますが、それが4%未満だと、奇形精子症と診断されます。

OAT症候群の原因

精巣は非常にデリケートな器官であり、温度も一定に保っておく必要があります。部屋の温度の上下、湯船につかった際などに陰嚢が伸縮するのは、中の温度を一定に保つためです。また、重要な器官であるがゆえに、陰嚢部の痛覚は非常に敏感であり、ちょっとした衝撃でも激痛を感じるのは、内部の精巣を守るためでもあります。OAT症候群の原因は明確ではないのが現状ですが、原因の一つとして精索静脈瘤を上げることができます。

陰嚢付近に血管の塊ができる病気であり、男性の一割ほどに見られます。前述のとおり精巣は非常にデリケートな期間であり、温度を一定に保たなければなりませんが、血管の塊によって血流が滞ることで陰嚢の温度が2~3℃上がり、精巣の機能が低下してOAT症候群が発症してしまうとの説があります。

それでも子供を作ることはできるのです!

とにかくまずは生活習慣を改めることが前提となります。結局規則正しい生活を送ることが一番の治療になります。規則正しい食事生活、睡眠、運動・・・これらを生活習慣の中に正しく組み込んでいくことで体内の浄化機能も変わってきます。結果症状も軽減してくるのです。また、手術で睾丸を切ってみて、精子を1匹でも取ることができれば受精卵を得ることが可能です。500人に1人くらいいるといわれるクラインフェルター症候群の人でも丹念に精巣の中の精細管を探すと精子が見つかることがあります。ちょっと前までは難しかった技術でも、今では少しずつ可能なことが増えて生きています。

男性不妊は女性不妊と比べてまだまだ研究が遅れています。まだまだ不明なことも多い分野です。また専門医が女性の不妊症と比べて少ないため、治療が受けにくいという状況も問題の一つです。しかし、確実に生殖医療の技術は日進月歩で発達してきています。さまざまな方法を組み合わせながらベストな妊活を見つけることができるよう、パートナーとしっかりと話し合いながら、生活習慣の見直し等を行い、努力を続けていくことが大切なのです。問題としっかりと向き合えば、対応していく方法も見つけることができるのです。

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