タイミング療法のよくある誤解

タイミング療法は、不妊療法の一つです。不妊治療の方法にはいくつかの方法が考案されていますがその中でもごくオーソドックスな治療法の一つとされています。
 
メリットとしては、この治療法は費用もかかるわけではなく、そして効果も期待できるということが分かっているため実践する人々が多い治療法となっています。特に自然妊娠を希望している比較的若い年齢の人々には適している方法です。
 
簡単に内容を書くと、排卵のタイミングに合わせて性行為を行い精子を女性の膣内へと注ぐことにより、卵子と結合して受精した後に着床する確率を高めるという治療方法です。ですので、ごく一般的にこの治療法は定着しています。
 
タイミング療法では一般的な不妊検査において特に異常がみられない場合に、不妊治療の最初の方法として試すことが非常に多い療法となっています。医療介入度が低いため、あまり治療法としては見られない可能性はありますがこの方法はある程度有効とされています。この治療法を行うにあたっては血液の中及び尿の中に存在するホルモンを測定したり、超音波によって子宮内膜を計測したり、排卵日や排卵時間を予想したりすることなどを行います。
 
タイミング療法において最も大事なこととしては、排卵の自然周期を知ることにあります。この治療法は自宅で行います。まず毎朝において基礎体温を測定します。それから排卵日が近づいたら週に1回から2回ほど病院において超音波検査を受けます。超音波検査では卵胞の生育状態を確認及び観察することによって、排卵日を予測していきます。卵胞の大きさがどうなっているかを確認しておくことによって、正確な排卵日を予測することが可能となっています。
 
それと同時にホルモンの数値を調べることも重要な過程となります。子宮内膜の厚さなどから排卵時間を予測しておきます。そして排卵日が近づいたらそのタイミングより前に性行為を行い排卵のタイミングを合わせるようにします。
 
もしも自然周期によるタイミング療法を行って効果がなかった場合においては、排卵誘発剤を使用することもあります。ただ、現在は昔ほど排卵誘発剤を使用した治療は行われていません。
 
この治療法のメリットとしては、母体に負担がほとんどかからないということにあります。そして精神的な負担についてもほとんどありません。ごく自然にリラックスした状態で治療を受けやすいことが最大のメリットといえます。また、保険適用の部分も多いこともこの治療法を受けやすい理由の一つになっています。

よく誤解されている点

 
ただ、この治療法にはいくつか誤解されている面も存在しますので、正しい知識を身に着けておくようにしておくと良いでしょう。
 
まず最初に妊娠できる日数についてです。これは、1日しかないわけではありません。1か月のうち妊娠しやすい日についてはおよそ6日ほどあります。これには精子の寿命が関係してきます。射精された精子は女性の体内で長くて5日間ほどは生き残ることができます。寿命は長めといえます。排卵された卵子は1日は生きており、生きている間においては受精可能な状態にあることになります。排卵の5日前から排卵日までの6日間においては、自然妊娠できる可能性が高まります。
 
次に、最も妊娠しやすい日は排卵日ではありません。逆に、排卵日当日においては妊娠率は最も受精しやすい日よりも低下する可能性があります。排卵日の2日前から前日くらいに性行為を行うことで、妊娠する可能性は最も高まります。
 
三つ目に、排卵日が近づいてきたからといって特にその期間において禁欲する必要はありません。逆に、古い精子のままだと妊娠する確率はあまり高くならないというデータがあります。適度に性行為を行って射精をした場合、妊娠できる確率が高くなります。ですので、毎日性行為を行ったとしても問題はありません。逆に、それだけ妊娠できる可能性が高くなるというデータがあります。これは、精子の量が少ない男性の人でも同様です。
 
四つ目に、特に性行為を行うときにこの日に行わなければいけないという気持ちを持つとかえって精神的な負担がかかる傾向も見られます。あくまであまり意識せずに楽しむということを考えて行うようにすると良いでしょう。
 
タイミング指導がきっかけで、EDになってしまうなどの悩みごとを抱えてしまう場合もあります。ですので、できるだけリラックスしておいて大丈夫です。
 
もしもどうしても性行為を行う回数が少ないという場合においては、排卵誘発剤を使用するという方法も有効になる場合もあります。
 
タイミング療法を行う場合においては、35歳以上の人についてはできるだけ早めに受診をしておいたほうが望ましいです。できるだけ早めに不妊治療を行うようにすることで、妊娠の成功確率もあがることになります。1回の妊娠確率はおよそ20%といわれています。5周期ほど続けることで、より妊娠する可能性が高くなります。

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