不妊治療を考えた時にまず確認したいコトとは

不妊に悩む男女女性がまずすべきこと、それは「妊娠の妨げになるものを取り除くこと」です。妊娠に至らない原因を突き止めて治療することで、妊娠の可能性を高めることが不妊治療には必要不可欠です。

参考:医学的に見た男性不妊の原因は?医学的に見た女性不妊の原因は?

そこで今日は、現在日本で行われている代表的な不妊治療の種類や流れについて、詳しく調べてみました。

一般不妊治療

タイミング療法

タイミング療法とは、医師の指導の元、排卵日を予測してそのタイミングに合わせながら性交渉を行う方法です。

不妊治療の中でもとりわけスタンダードな治療法であり、妊娠する確率も高いことから、有効な不妊治療法としての地位を確立しています。

女性の身体への負担が少ないことや、保険が適用されるため費用も少なく済むと言ったメリットも多いため、「赤ちゃんができないな」と思ったらまずタイミング法を試すのが一般的だと言われています。

タイミング法には、医師にかからずとも自宅で気軽にできる自然周期に従った方法と、医師の指導の元、超音波で排卵日を特定したり排卵誘発剤を投与して行う方法の2通りがあります。

どちらの方法を行うにせよ、基礎体温グラフが必要となりますが、基礎体温グラフは排卵日特定だけでなく不妊の原因を知る大きな手掛かりにもなりますので、日頃から婦人体温計で毎朝体温を測る習慣をつけておくことをおすすめします。

医師の指導の元、タイミング法を行う際の主な流れとしては、まず基礎体温グラフを参考に排卵日が近いと思われる日に超音波検査で卵胞の大きさをチェックします。

卵胞の発育は個人差もあるので排卵日を予測するには何度か受診する必要がありますが、一般的には直径が20ミリ程度に達した時に排卵すると言われています。

また、ホルモン値も重要な目安となるため、尿や血液を採取して調べます。

このような検査をしていく中で、正確な排卵日を予測し、性交渉のタイミングの指導を受ける流れになっています。

気になるタイミング法の成功率としては、健康に問題のない比較的年齢の若い男女が行った場合、1周期で20%、5周期で約90%近いカップルが妊娠に至っており、これは自然妊娠と同じくらいの成功率を誇っています。

しかしながら、5周期を過ぎると一気に成功率は下がってきますので、それ以降は人工授精などのステップアップ治療を視野に考えていくことが大切です。

人工授精

人工受精とは、一般的にタイミング法で妊娠に至らなかった場合の次のステップとして用いられることが多い治療法であり、その他にも男性側の不妊や射精障害、女性が高齢なため早期に妊娠したいと言う場合にも、この方法が選ばれています。

名前に「人工」が付くため、つい大がかりな不妊治療かと感じる方も多いかと思いますが、実際は卵子と精子がうまく受精するようにお手伝いしてあげるのが目的です。

人工授精の主な流れとしては、まずは排卵日の予測をするために、基礎体温グラフを参考に超音波や尿や採血などの検査を加えてしっかりと特定していきます。

排卵日当日に、パートナーの精液を自宅もしくはクリニック内で採取した後、精液検査にかけて運動能力の高い精子だけを回収します。

微生物や赤血球などを取り除くために洗浄濃縮された精子をカテーテルを使って、子宮頸管をバイパスし子宮の内腔に注入します。

必要な場合は排卵誘発剤を打ったり、着床率を高めるために黄体補充療法を行う場合もありますが、その後に起こる受精や着床は全て女性の身体の中で自然に起こるため、通常妊娠と同じ仕組みになります。

気になる人工授精の成功率としては、1周期で5~20%だと言われていますが、5回以上試しても妊娠に至らない場合は次のステップである体外受精へと移行していくのが一般的なようです。

人工授精は保険適用ではないため、かかる費用は全て実費となります。

治療内容によっても違ってきますが、一般的な人工授精の金額は1回15,000円から20,000円程度です。

ちなみに、2周期以降は新たな検査や投薬が加わることも多いため1周期目より高額になる場合もありますが、5回行った総額は10万円から15万円程度だと言われています。

1000円前後で気軽に試すことができる方法もあります。
金銭面で悩んでいたり、セックスが苦手なカップル、パートナーがEDな方などに人気です。
参考:自宅で手軽に!セルフ人工授精のシリンジ法で妊娠を成功させよう

高度不妊治療

体外受精

体外受精とは、子宮から卵子を一旦取り出してから体外で受精させた後、再び子宮内へ受精卵を戻すと言った、いわば不妊治療の最高峰とも呼べる高度な生殖医療です。

赤ちゃんを希望するカップルがタイミング法や人工授精を数回試しても妊娠に至らなかった場合や、男性不妊や女性の卵管性不妊などで自然妊娠が難しいと診断された場合に行われる不妊治療法であり、検査をしても不妊の原因が分からないと診断された場合の最終手段としても、人工授精よりも成功率の高い体外受精が選ばれることが多いと言われています。

気になる成功率としては、タイミング法や人工授精が上限20%程度なのに対し、体外受精は20~40%と言った高い数字が期待できます。

体外受精の主な流れとしては、まずはタイミング法や人工授精と同じように排卵日の特定を行ってから、排卵誘発剤を打ちます。

膣口から超音波で卵胞を見ながら、卵胞を細長い採卵針で穿刺し、卵胞液を注射器で採取します。

卵胞液の採取当日に、パートナーの精液を自宅もしくはクリニックで採取して洗浄濃縮後、運動能力の高い精子だけを回収します。

ちなみに精子は凍結保存できるため、事前に精液を採取しておいて、当日に融解することは可能です。

シャーレなどの培養容器内で、卵子1個に対して5万から10万の精子を合わせて培養し受精させた後、細胞分裂がある程度進んだ受精卵を柔らかいチューブで子宮に戻した後、着床させます。

人工授精同様、体外受精も保険は利きませんので費用は全て実費となります。

金額としては、検査費用や薬剤費には個人差があるため、一概には言えませんが10万円から100万円くらいを想定しておくと良いでしょう。

最初は50万程で済むと思っていても、複数回の体外受精や検査を行うことで100万以上かかる場合もありますので、パートナーと良く相談してクリニックの医師を交えてしっかりとした計画を立てることが大切です。

最後に

不妊治療中は精神的にもキツイので、適切にメンタル面もサポートしてくれる病院・クリニックを選ぶことが大切です。

参考:不妊治療における名医を探すポイントとは

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